概要01
3PL事業を強化するカワタキコーポレーション(本社・京都市)は、このほど本社物流センターを増築し、物流受託している京都生協のドライ品(3階)と要冷品(1階)の集品センターとして稼働を開始しました。両センターには、最新型のピッキング装置「ピカトル2」を核にした集品設備をそれぞれ4ライン導入し、パフォーマンスの高い集品作業を実現しています。
動画02
設備の特長03
ピカトル2
設備の核となるピカトル2は、補充棚(フローラック)の各間口と、集品容器の各待機ステーションに装着された視認性に優れる表示器のガイダンスで作業を進めるピッキング装置です。光った棚間口から商品を取り、光ったステーションの容器へ投入するシンプルな仕組みのため、経験の浅いピッカ―でも効率よく作業を進めることができます。注文数が複数個の場合は表示器が点滅(点灯の場合は1個)し、ゾーンモニターに表示された個数をピッキングします。
容器が待機する集品ラインは上下2ラインあり、上下の容器への投入間違いを防止するため、投入容器がないラインは、シャッターで塞がれる仕組みです。万一、入れ間違った場合は検知センサーが反応し、警告音で知らせますのでピッカーは正しい容器に入れ直します。
ドライセンターでは高頻度出荷品、要冷(冷蔵・冷凍品)センターは、中・高頻度出荷品の集品に活用しています。
光のガイダンスで集品作業が進められるピカトル2。集品ラインではスライド式シャッターで投入ミスを防止する
その他設備
このほか省人化をはかるため、これまで人手で行っていた集品容器(オリコン)の組立てやシッパーへの袋掛け、出荷用のシッパーや冷凍ボックスの段積みなどに、自動機やロボットを導入し自動化をはかっています。

容器組立て装置

自動袋掛け機

段積み装置

段積みロボットパレタイザ
設備の導入効果04
ピカトル2は2ラインで集品するため、従来設備に比べ人時生産性が約1.3倍向上するとともに、ピックミスが30%削減されました。また、周辺作業を自動機やロボットで自動化したため、1日当たりの作業者人数で約30人の省人化を実現しました。
お客様の声05
組合員様の利用満足度の向上を目指し、温度帯の異なる2つの専用センターを設け品質向上をはかりました。また、人手不足のなかで、省人化と生産性を高めるためにピカトル2をはじめとした大規模なマテハン設備を導入し、成果をあげています。今後、取扱商品の量やSKUは増加していくでしょうが、十分に対応できる体制が整ったと考えています。
- 会社名
- 株式会社カワタキコーポレーション
- 事業内容
- 家庭用用品の卸販売、3PL
- 従業員数
- 社員111名、
パート1373名(2025年1月現在) - ホームページ
- https://www.kawataki.co.jp/company

※本記事内容は2025年5月に取材した内容を元に構成しております。
記事内の数値データや組織情報は取材時のものとなります。