物流
多品種少ロット品のバラピックにSkypod活用。
歩く、探す作業をなくし、生産性向上。
アルフレッサ ヘルスケア株式会社 九州物流センター 様

概要01
一般用医薬品や医薬部外品などセルフメディケーション卸売事業を展開するアルフレッサ ヘルスケアは、九州エリアの物流機能を強化するため、熊本市内にあった九州物流センターをアクセスに恵まれた熊本県御船町に移転し、このほど本稼働を開始しました。
センターでは、約6200アイテムの商品を保管し、43のデポとドラッグストアや薬局、薬店など約850店舗へ毎日納品します。こうした中で、バラ出荷品の6割を占める多品種少ロット品の保管スペースの削減とピッキング効率を高めるため、新センターには3次元ロボットピッキングシステム「Skypod」を新たに導入しました。
動画02
設備の特長03
Skypodは3次元走行する26台の搬送ロボットと、保管能力に優れる高密度なラックで構成しています。
商品は専用コンテナに2アイテムずつ投入され、ラックに保管されますが、格納はすべて搬送ロボットが行います。ラックの高さは天井まであり、建屋の天井空間の無駄をなくすとともに最大5670コンテナ、約12000アイテムの商品を保管することができます。
一方、出庫もすべて搬送ロボットが行います。出庫指示が出されると、ロボットがラックから該当商品の入ったコンテナを取り出しピッキングステーションヘ運びます。ロボットは毎秒4mで高速走行し、1オーダー2分以内にステーションに到着します。ステーションでは、ピッカーがモニターの指示にしたがい、コンテナから該当数を取り出しオリコンに投入していくだけです。

棚間を上下走行する搬送ロボット

搬送ロボットは秒速4mで走行する

ピッカーはコンテナから商品を取り出すだけで作業が進められる
設備導入の効果04
これまで多品種少ロット品は高頻度出荷品と一緒に平棚ヘ保管し、カートピックしていました。このため保管エリアは広く、歩く距離や探す時間など、ピッカーには負担がかかっていました。今回、多品種少ロット品を切り出し、Skypodで処理することで次のような効果が生まれました。
①バラ出荷品エリアの保管面積が縮小
②多品種少ロット品ピッキングでGTP
(歩かない、探さない、持たない)実現
③高頻度出荷品のカートピック効率が大幅に向上
④バラ出荷品全体のピッキング精度と生産性が向上

多品種少ロット品がなくなったため、高頻度出荷品のピッキング効率が大きく向上した
お客様の声05
センターの移転に際してはバラ商品の保管面積の削減とピッキング効率の向上が大きなテーマでした。そのために、多品種少ロット品を切り出し、Skypodで処理することで2つのテーマを解決することができました。九州物流センターを核に、九州エリアのお客様に向け納品精度をさらに向上させ、地域の健康と医療に貢献していく考えです。
- 会社名
- アルフレッサ ヘルスケア株式会社
- 事業内容
- 一般用医薬品、医薬部外品などの卸販売
- 従業員数
- 402名(2025年3月末現在)
- ホームページ
- https://www.alfresa-hc.com/

※本記事内容は2025年5月に取材した内容を元に構成しております。
記事内の数値データや組織情報は取材時のものとなります。