納入事例

物流コープデリ生活協同組合連合会
印西冷凍集品センター 様

拡大する品種に新集品システムで
効率化はかる

  • #冷凍食品宅配
  • #効率化
  • #省力化
コープデリ生活協同組合連合会

導入のメリット

  • 集品作業の生産性向上
  • 人手を要した低頻度品集品の省人化
  • リードタイムの短縮

    概要

    印西冷凍集品センター(千葉県印西市)は、コープデリ生活協同組合連合会が運営する首都圏エリアの冷凍食品の大規模宅配物流拠点です。2009年から稼働を開始しましたが、冷食需要の拡大とともに取り扱い品種は年々拡大。当初に比べ、3倍近くにまでSKUが増加していました。このため、老朽化対策とあわせ、集品システムをリニューアルし多品種対応型の効率的な作業体系を再構築しました。

    動画

    音声有り

    設備の特長

    高頻度品と低頻度品の集品を合体

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    SKUが顕著に増加していたのが低頻度出荷品です。これまでカートピッキングなどで集品していましたが、SKUの増加とともに手間や人手が数多くかかり、新たな解決策が求められていました。そこで、この低頻度品の効率化と省人化をテーマに実施したのが集品設備のリニューアルです。新しいシステムは、上の物流フローに示す通り、高頻度品の集品を行う既設の「ピカトル1」を、低頻度品もあわせて処理する仕組みに変更しました。ピカトル1は計6ユニット稼働しており、各ユニットの商品棚に、低頻度品専用の間口を設け、高頻度品と一緒に集品します。また、ピッキング棚に低頻度品をタイムリーに供給する装置として、ケース自動倉庫「クイックシャトル」を導入しました。小型トレーに事前仕分けされた低頻度品を、ピカトル1から補充要求にあわせて、タイムリーに切り出します。

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    高頻度品と低頻度品を集品するピカトル1

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    低頻度品を一時保管し、集品室からの補充要求に応じて
    該当商品を切り出すクイックシャトル

    中頻度品はウエアラブル端末で集品

    ピカトル1で高頻度品と一緒に集品していた中頻度品は、新たにウエアラブル端末による集品に切り替えました。ピッカーは端末に表示される指示にしたがい、冷凍ショーケースから商品を取り出し、高頻度品と低頻度品が入った循環箱に投入し、オーダー商品のすべてがそろいます。

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    中頻度品はウエアラブル端末システムで集品する

    出荷用保冷容器はロボットでドーリ積み

    オーダー商品は詰め合わせ作業エリアで、出荷用の保冷容器に複数の組合員の商品と詰め合わせられます。そして、更新導入した6台の高速ロボットパレタイザが保冷容器を行き先別にドーリヘ積み付け、出荷を待ちます。

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    オーダー品の入った袋は複数の組合員分の袋と一緒に
    出荷用の保冷容器に詰め合わされる

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    保冷容器をドーリに段積みする高速ロボットパレタイザ

    設備導入の効果

    集品設備の中核となる既存のピカトル1を有効に活かしながら、出荷頻度別の効率的な集品作業体系を構築しました。とくにSKUの増加に頭を悩ましていた低頻度品は、クイックシャトルによる事前仕分けとピカトル1との組み合わせたシステムにしたことで、省人化と作業時間の短縮を実現、生産性が大きく向上しました。

    お客様の声

    生協の宅配事業の中でも冷食は成長が著しい商品カテゴリーになっている。量はもちろんSKUも年々増加している。こうした流れの中で、今回集品システムのリニューアルに踏み切ったわけだが、新たに出荷頻度別の集品の仕組みを取り入れることで、メインとなるピカトル1の機能や能力を最大限を活かした生産性の高い集品システムを構築することができた。今後さらにSKUの増加が予想されるが、将来を見越したシステム設計にしているため、対応力は十分備わっている。

    事業者名

    コープデリ生活協同組合連合会

    https://www.coopnet.jp/
    事業内容

    関東信越の6生協が加盟する広域生協 

    職員数

    717名(2024年6月現在)

    ※本記事内容は2024年6月に取材した内容を元に構成しております。
     記事内の数値データや組織情報は取材時のものとなります。